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2007.11.26

老い

 朝の床 出でて夕べの床に入(イ)る

       一日に老いは  静かにつもる

      「桑繭」      北沢郁子

雪の一粒一粒は瞬時に溶けて消えてしまうのに、一夜明けると一面の雪が

どっしりと積もります。老いはあの雪とおなじなのですね。

時の過ぎ行く様を厳しく、そしてあくまでも冷静に見て、「静かにつもる」という表現

をとったことに、怖ささえ感じます。

「今よりなきに ! 」 「here now ! 」の言葉をかみしめて、一日を生きる

ことにしませう

     

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