老い
朝の床 出でて夕べの床に入(イ)る
一日に老いは 静かにつもる
「桑繭」 北沢郁子
雪の一粒一粒は瞬時に溶けて消えてしまうのに、一夜明けると一面の雪が
どっしりと積もります。老いはあの雪とおなじなのですね。
時の過ぎ行く様を厳しく、そしてあくまでも冷静に見て、「静かにつもる」という表現
をとったことに、怖ささえ感じます。
「今よりなきに ! 」 「here now ! 」の言葉をかみしめて、一日を生きる
ことにしませう
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